あの茹だるような暑さが嘘のように 朝晩涼しくなってきた。秋だ。
季節が進むのは本当に早くて、もうあっという間にフリースなんか着てるんでしょうね。

8月4日、この夏一番暑かったんじゃないかという日、詩人でイラストレーターの御手洗友紀さんが工房に遊びに来てくれました。

初めての陶芸体験をされている時の真剣な眼差しは、ものを創る人なんだなぁと。そしてその時のことを詩にしてくれましたので紹介します。


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「土」


土のにおいが染みた
開けた工房で
太陽の光を吸って
ますます茶色い鉢がある
茶色い目の男の人がいる


不思議に肌も瞳も
サーファーのように日に焼けて
煙草をくゆらしながら
遠くを見るのを見ていたら
しんと静まった
器のけはいを感じていたら

もしかしたら
何百年も前から
目が覚めてしまうような昔から
ここでずっとこうしてこのまんまで
棲んできたのかもしれないと感じた

彼は

だからあんな顔で笑う


だからあんな顔で笑う




御手洗友紀さんのストーリーという本に掲載されています。

ストーリー

御手洗 友紀


詩人・イラストレーター
本を作っています◎  


https://mitaraiyuki.thebase.in/items/23132364

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